風が頬を撫でていくほんの一瞬、束の間の心模様を切り取って紡いだエッセイ。

short-diaryshort diary
, , , ,

真綿に包んだ夢と 未だ届かない背中

 

ビビりのくせにとにかく負けず嫌いの私は、「欲しい」と思ったら手に入れないと気が済まないところがある。

きっと負けず嫌いが本来の私で、ビビリが後付け。

優柔不断の理由も出どころは一緒だ。

 

「親の期待に沿えないこと」は私の存在意義を揺るがすものだったから、期待に応えようと必死だった。

それでも、根っこにある気持ちを誤魔化し続けるなんて不可能なこと。

 

自分らしく生きるって、蓋を開ければとてもシンプル。

根っこにある心に従えばいいだけなのに、一度拗れてしまった迷路を脱出することが実は難しくて。

その間も「欲しい」気持ちは延々とくすぶり続けているから、ヒジョーにタチが悪いんだろうな。

 

頑張ることは昔から大好き。

貪欲な自分を感じると、深追いしたくて追い詰めたくてゾクゾクするし、流されていく姿を客観的に眺めては煽り続けている。

「もっと生々しく欲にまみれてしまえばいい」と。

とても私らしい姿、心の声は私を誘惑し続ける。

 

周囲の理解が得られなければ進めない?って、そんなことはない。

「否定される恐怖」を勝手に作り出して、自分で足に枷をはめていくお仕事ばかり丁寧だから困りもの。

そんなことばかり繰り返しているから、夢などなかなか語れないし、小さくまとまってしまうんだ。

 

もちろん誰もが抱くような、どことなく身近にある「願えば叶うような夢」も、私の周囲をふわふわと漂っている。

願うこともあるし、叶うことだってある。

それとは別に「真綿に包んでしまう夢」というのがある。

心の奥の方に住まわせておきたい、大切なもの。

 

気恥ずかしさと、ほんの少しの諦めと、「言葉にすると減りそう」という子供じみた想いが交錯している。

私にとっては純粋だけれど……世間的にはさてどうか?と、こうやってまた周囲の目を気にしてしまうのは思考の癖だ。

つまらないところにおさまることを、安全策とは言いたくない。

 

一歩が無理なら、半歩でもいい。

もっと欲深く生きていいと、自分に許可を出す時なんだ。

 

心の内で夢を語る時に思い描く姿は1つ、ただ1人。

今はまだ見えない背中に向かって、私は手を伸ばす。

届きたい。

Category : short diary

コメントを残す





CAPTCHA


Home